2014年7月31日木曜日

《やなぎみわ ステージ・トレーラー・プロジェクト》のクラウド・ファンディング






 《やなぎみわ ステージ・トレーラー・プロジェクト》の
クラウド・ファンディングを、MotionGalleryにて開始いたしました。

 「日本初の舞台トレーラーに装飾を! 
やなぎみわ『デコ・プロジェクト』」と題しまして、
やなぎみわが台湾から日本に初輸入した〈移動舞台車〉を、さらに過剰な、派手やかな装飾=デコで盛っていこう、というプロジェクトです。


 〈移動舞台車〉は、やなぎみわの演劇のキャリアにおいて最新作となる『日輪の翼』(原作:中上健次)の舞台装置であると同時に、独立した美術作品でもあります。
〈移動舞台車〉の「制作」、「展示」、「パフォーマンス」、「演劇公演」、これらすべてを合わせて《やなぎみわ ステージ・トレーラー・プロジェクト》と呼んでいます。

 今回の〈移動舞台車〉には装飾と電飾が施されていますが、
〈デコ〉に終わりはありません。

もっと派手やかに、もっと過剰に。

国際芸術祭と言えば華やかなイメージがあるかもしれませんが、
予算的にはかなり厳しいのが実状です。


台湾で特注した車体代はもちろんのこと、
輸入に際しても輸送費・輸入消費税と、装飾以外に莫大なお金がかかっています。

多くない予算は底をついても、まだまだ〈デコ〉は始まったばかりとも言える状態です。

 そこでクラウド・ファンディングを利用して、
多くの方たちと一緒にこの〈移動舞台車〉を完成させたい。

装飾・電飾用の資金を集めることはもちろんですが、
「多くの方たち」と言ったのには、
そしてクラウド・ファンディングを利用することには理由があります。


このたびのプロジェクトでは、資金を提供していただいた方たちの
お名前を「芳名」として頂戴し、外装部分に「名入れ」、
〈デコ〉の重要な一部分として使用させていただくことを考えています。


〈移動舞台車〉に書かれた、
大小さまざまな名前が〈デコ〉になる。
耳なし芳一に引き写された般若心経のように、
みなさまのお名前を車体に刻み、「舞台車」をお守りくださいませ!
 みなさんのご支援、心よりお待ちしております。

2014年7月30日水曜日

クラウドファンディング(Motion Gallery)



台湾からやって来た舞台トレーラーのためのクラウドファンディングが、

                                            MotionGalleryにて7月31日午前零時から始まります。








幾多の荒波を乗り越えて、
台湾からヨコハマトリエンナーレに無事「漂着」したものの、
ここから先の「旅路」が長いのです。

長すぎるのです。

稽古を重ね、2年以内には中上健次「日輪の翼」の初演、
そして旅公演を目指していますが、
すでにオリジナルデザインの車本体の製造と、
日本への輸入にお金が掛かり過ぎました。




これから、デコ(装飾)の資金集めを始め、
皆さんのご寄進にて、デコ盛りしながら進んでいきたいと思います・・・


どうぞよろしくお願いいたします。

舞台トレーラーは、11月3日まで、ヨコハマトリエンナーレにて
展示していますので篤と御覧頂いて、ぜひご協力ください。




やなぎみわ



2014年7月29日火曜日

海を渡って

今日はなんと、台湾から沈昭良さんとトレーラー工場の皆さんが横浜にきてくださいました。

やなぎさんが手に持っているのはお土産の台湾の人形です!






ご満悦です。

沈昭良さんは台湾の写真家で、数多くのステージトレーラーを撮影されてきました。
今回のやなぎみわ舞台車の写真も沈さんが撮影してくださいました。

その写真は昨日紹介したSTPパンフレットの裏面に載っているので
会場でチェックしてみてください。


また、沈昭良さんとやなぎみわのアーティストトークが
8月2日に新港ピア内のカフェで行われます。

詳細はヨコハマトリエンナーレ公式HPからお確かめ下さい。

どんなトークになるのか楽しみですね。

それでは、また明日!

2014年7月28日月曜日

続々と

STPのグッツが続々と出来上がってきました!
今日はSTPパンフレットの刷り出しが上がってきました。

みんなでチェックです!


表面はやなぎみわの移動舞台車ができるまでの双六になっています。

裏面はなんと、舞台車のグラビア写真です!!!
撮影は台湾で数多くの舞台車を撮影されてきた沈昭良さんのとりおろしです!

裏面はまだ非公開なので表面の一部だけを特別に皆さんにおみせします。



1枚100円で新港ピアオフィシャルショップと
横浜美術館のヨコハマトリエンナーレショップで販売します。


この他にもやなぎみわステージ・トレーラー・プロジェクトのグッツが
続々と登場します!

お楽しみに!



2014年7月27日日曜日

細部調整

今日も朝から最終調整が続きます。
細かい箇所の調整を行っています。

階段の細部までこだわって制作中です。


作品のクオリティを上げる為に、作品を細かくチェックしていきます!

一部やらかしてしまった部分も…




オープニングまで、もう少し!
細部までこだわって制作していきます!

2014年7月26日土曜日

さらなる高みへ


今日はテクニカルスタッフが合流しました。

昨日までの学生チームに変わり、今日からは大人チームの出番です。


展示オープンまで、後数日ということで打ち合わせにも熱が入ります。

大人チームと共に多くの機材が新港ピアに入りました。

そして、舞台車にミラーボールが取り付けられました!

どのようになるのでしょうか!
それはヨコハマトリエンナーレでお確かめ下さい。

変貌を遂げた舞台車

昨夜はヨコトリスタッフの方々に無理をいって、遅くまで羽根のドローイング作業をしました。



ペンキという馴れない画材に四苦八苦しながらも、最後はものすごいスピードで描き上げていました。


ボランティアの方々とともに制作したスカート絵を周りにつけ…遂に舞台車の外装が完成!!!
台湾から届いたときは真っ白だったトレーラーは、見違えるほど鮮やかな舞台トレーラーに変貌しました。

実はこの日で学生の滞在制作は終了。
夜は京都、東北、台湾に帰ってしまうのです。ギリギリ間に合いました。

また、この日はヨコトリスタッフの方々が、
新港ピアで缶詰状態だった学生への配慮で搬入中の横浜美術館を見せてくださいました。



明日からはテクニカルスタッフが集結し、最終調整へ。
まもなくヨコハマトリエンナーレが開幕します!

2014年7月24日木曜日

舞台車完成目前!!!

トレーラーの外装作業も、いよいよ大詰め。



直前でデザインを大きく変更した正面部分も無事に貼り終わり、一同一安心。
中川ケミカルのみなさんの迅速な対応に救われました。




カッティングシートを外装に貼り終えたので、
一度トレーラーを展開し、スタッフで見てみることに。


閉じた状態だと素早く駆け抜けるような印象でしたが、
広げた姿は、大空へ羽ばたきそうな力強く、神々しい印象を受けました。


完成目前。これからは足場を増やして手書きの高所作業に入ります。


まさに職人技

ヨコハマトリエンナーレサポーターの方々にも手伝っていただいた 
「舞台車の横断幕」がついに出来上がりました! 着実に舞台車完成に向かっています。



トレーラーの方は、連日朝から晩まで中川ケミカルさんが着いて作業を行っています。
カッティングシートの細かいズレも見逃しません。
まさに職人技といえる微調整の作業が続いています。



トレーラーの荷台は、一部、布地でできているためカッティングシートを貼ることができません。
そのため、学生が手書きで羽根を描いていきます。


 カッティングシートの色と同じ色にするため、調色中。 


高所で塗っては遠くから確認し、の繰り返し。根気がいる作業です。


2014年7月20日日曜日

華やかに変身する舞台車

昨日剥がし終わったカッティングシートをトレーラーに張り付け始めました。
真っ白だったトレーラーの外装が一気に華やかに。


別の場所ではトレーラーの下部につくスカート部分の作業が始まりました。
京都でデコられた東北画をお披露目!
ラインストーンがキラキラと輝き、とても綺麗です。


デコが終わっていない絵をサポーターの方々とともに制作中。
皆さん時間が経つごとに素早い手さばきになってきました。


終日座りっぱなしなので腰や膝が痛くなります…
休憩時間には東北・京都・台湾からの差し入れを食べ、
夕方まで集中を切らせず作業を行っています。


2014年7月19日土曜日

大所帯!!!(横浜)

こんにちは。
学生スタッフの姫野です。

今日も横浜での作業を紹介します。

今日は学生スタッフ全員集合しました!台湾・京都・山形から約4ヶ月ぶりの再会です。





また、今日は横浜トリエンナーレサポーターの
“ハマトリーツ”さん達が手伝いに来てくれました!



ハマトリーツさん達には外装の
カッティングシートをはがす作業をして頂いています。



このシートをはがしていくと。。。



羽根が現れてきます!!!

夜まで作業がんばります!

2014年7月18日金曜日

高いところで磨いて(横浜)


こんにちは。学生スタッフの姫野です。

今回も横浜での作業を紹介します。

今回はやなぎさんからのレポートです。




新港ピア会場から連日やなぎがレポートしております。
撮影は花田康史です。 

基本的に今日で下地の塗装作業は終わり、
明日からスタッフと作業内容がガラリと変わるので緊張します。

舞台トレーラーの屋根の上で作業中。
カッティングシートを貼るのがいいか、塗装をするのがいいか最後の決断中です。

塗装スタッフが、屋根までキレイに研磨してくれてツルツルですが、


どうしてもリベットと防水シリコンが出っ張りが・・・







塗装スタッフが、舞台車の側面と屋根の色を比べています。

舞台車の「側面」と「屋根」は、同じ色で一体化していなければなりません。


「なんで?それに大型車の車体の屋根なんて見えないのに、なぜそんなに気にするの?」
と不審に思われた方は、ぜひヨコハマトリエンナーレ新港ピア会場へ!






車高が高いのでローリングタワーに移るとき結構、怖い。

下は見ずに作業するのがコツ。





となりは港!(横浜)

こんにちは。
学生スタッフの姫野です。
今回は横浜での作業を紹介します。

やなぎさんから送られてきた写真と作業風景です!!


新港ピアの舞台車の横のシャッターを開ければ海です。

     巨大客船が入港し、近くに大きなホテルが出来たみたいに見えます。
船体に「ダイヤモンドプリンセス号」と書かれているのが読み取れました。

船の入出港で景色が変化するのも大きな港ならでは、です。

シャッターを開けたところに「つばさ丸」という小さな船が停泊して、うちの舞台車、日輪の翼丸(仮。実は名前まだつけてない…)とご対面しました。



舞台車に友達が出来ました。

そんななか、スタッフは総出で舞台車の屋根を研磨しています。

舞台車の背中に「翼と鱗の模様」を貼りこむための地道な下地作り作業です。


いよいよ、作業開始!!!(横浜)

こんにちは。
学生スタッフの姫野です。

今回は塗装作業について紹介します。

連日、塗装作業が行われています!
現在、ヨコハマトリエンナーレでの展示場所で作業中です。

横浜にいる、やなぎさんから作業風景が送られてきました!!!

新港ピアにて舞台車の塗装仕上げの作業が続きます。内装の絵を汚さぬよう慎重に塗って行きます。



作業は、深夜までかかります。
塗装面積ハンパない大きさ。マスキングも大変そうです。




「早く水餃子が食べたいですが、終わる頃には中華街の灯りも消える淋しさよ。byやなぎみわ」

横浜では連日深夜まで作業が行われているようです!
ヨコハマトリエンナーレ開催まであと約2週間です。

皆さんの前に素敵なトレーラーをお届けできるようスタッフ一同がんばります!!


2014年7月15日火曜日

絵を引き立たせる脇役(京都)

こんにちは。
学生スタッフの辻口です。

本日は京都での作業を紹介します。

山形から届いたスカート絵を布に印刷し、装飾を付け始めました。


さまざまな種類の装飾品をひたすら接着剤でつけています。
あくまで絵を引き立てる脇枠としての装飾。あまりゴテゴテにつけてはいけません。

この暑さで接着剤があっという間に乾いてしまうため、
付ける量や素材に気をつけながらも素早く手を動かしています。


かたちだけでなく、光沢のある・無しで雰囲気がガラっと変化!
デコレーションって奥が深いですね…





2014年7月14日月曜日

日本へ到着!

舞台車が海を渡って台湾から日本へ到着しました!!!

大型台風が近づいたときはスタッフ一同、気が気じゃなかったのですが、無事に着いて一安心。
次は、横浜港から会場の新港ピアに移動させます。


2014年7月13日日曜日

いざ、日本へ!(台湾)

本日も台湾の様子を紹介します。
撮影:山崎なし

6月17日
海運の女神、媽祖さまに舞台車の旅運を祈ります。


私は媽祖さまを信仰しており、
この7年で台湾でお参りした媽祖廟は、台北から台南までかなりの数です。


夜中に台中の夜市の近くに小さなお寺の祭りに出ていた移動舞台車。
舞台車上ではお姉さん達が露出度の高い衣装でカラオケ。
そのそばには、子どもたちのために人形劇も来ていました。

台湾では、本当に小さなお祭りが多く、あちこちで宴会が開かれています。
関西の地蔵盆を思わせる懐かしい空気感があります。



何ヶ月もの制作を経て、舞台車は初めて工場から出ます。まずは記念撮影へ。
工場を出るとき、供物と線香と大量の爆竹で送り出してくれました。



無事に日本まで着くのを祈る顔は真剣そのもの!


工場長夫人が、いきなり大量の紙銭を!
台湾ではどこの工場にも常備してあるのでしょうか!?


ひたすら皆で紙銭を燃やします。
ドラム缶が舞台車に近すぎて引火しそう!と心配していたら
工場長たちはよく燃えるのが縁起がいいから、もっと燃やすよう促してきました。


なんと、工場長が爆竹をトレーラーにつないでる!それはあまりにも危険では。


工場長自ら爆竹に点火!!
すごい爆竹音で何も聞こえなくなり、あれよあれよという間に…


音と煙を残して舞台トレーラーは工場を出て行ったのでした。
この後、自家用車が何台も連なって舞台車を追いかけます。


工場を出て、走行すること1時間。台風一過の台中の荒野の廟の前にて。
当然、まだ外装はありません。
それにしてもナンバー無しで1時間も走っている。大丈夫なのか。
最近、舞台車の色彩感覚が影響して服が派手になっています。


ずっと舞台車を撮り続けてきた、写真家沈昭良氏による舞台車の撮影風景。
台北から駆けつけたアシスタントと、珍しがって見に来た近隣の人達と、
撮影のために呼んだ屋台で、日没後も、小さな廟の周りが異様に賑わいました!